し ろ う さ ぎ
♯3*
君は、誰…?
*
「もー、本当にあたしがいていいわけー?」
「だーかーらー!
いいってば!
あ、おーい斎川君!」
午前中に紗耶と色々回りながら午後を待っていた。
そして迎えた午後、紗耶と一緒に斎川君のもとへ。
手を振るあたしと紗耶を見つけた斎川君も手を振り返してくれた。
「あのね、紗耶も一緒にいいかな?」
「ちょ、本当にあたしのことはいいってちづ……!
……さ、斎川君あたしのことは気にせずお二人で……」
「もちろんだよ。
三人で回ろう?」