し ろ う さ ぎ




……ショウタ。

命の恩人はどうやらそう言うらしい。




「ってことだから、またいつか会う時があったらその時お礼してもらうな」


「じ、じゃあ名前だけでも……っ」


「オレは榊原翔太!
それじゃ、気を付けて帰ること!」


「あ、はい……!」



そうして二人の男の子は楽しそうに会話を交わしながら交差点を渡る人波に紛れて遂には見えなくなった。



……榊原……翔太……。




……ん?
< 198 / 356 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop