し ろ う さ ぎ
一歩引いてる系女子
そう言いながら斎川君はまたケラケラ笑ってる。
イケメンが笑うと眩しいなぁ……。
日が差してない方向なのに、イケメンってだけでこんなに眩いのですか……。
恐るべしイケメン……って、それより授業だよ、授業!
何でか分かんないけど斎川君に軽く会釈をしてから前へ向き直る。
……うわぁ、結構進んでるし!
その焦りからシャーペンの芯を出していたことも忘れていた挙げ句、間違えて親指をぶっ刺してしまい……。
また斎川君に笑われた……。
うぅ……色々痛い。
しばし、ノートへ板書タイム。
「……ふぅー」
も、束の間。
「……え、」
隣から消しゴムを削ったであろう白い物体があたしの机に幾つも着地。