し ろ う さ ぎ
「そうそう。
一日やりきったって充実感を感じて」
そういえば……こんな空模様を見上げながら……
斎川君と初めて電話をしたんだっけ。
今ではすごく昔のことのように感じる。
「あの夕焼けが朝日になってまた戻ってくる。
たったそんだけのことなんだけど変な力が抜けるというか。
元気付けられることもあってさ」
それから大きく伸びを一つした翔太君は行こーかと小さく声を掛けてきた。
「うん……そうだね」
またこうやって今日も一日が終わっていくんだなぁ……。
時間は戻らない。