し ろ う さ ぎ



「ど、どうも……」



うわー……どうしよ。


ここで待つ……ということはまたあの三つ巴冷戦の再来って……ことだよね……?




「夏稀君のこと待ってるんですか」



そう言う葵ちゃんはもう既にちょっと怒り気味。



「う、うん……」


「そういえば、この前の男の人は斎川君の後釜にする人です?」


「そんなんじゃないよ……!」


「今時危ない所を助けてもらったって……。
そんな誤魔化しなんて通用しませんけど」


「……っ」


「そんなフラフラしてるようなら、葵が夏稀君のこと貰いますから」


「だ、だからあたしは……っ」


「だいたい……っ!
千鶴さんなんかに夏稀君を幸せになんてできっこないんですよ?
夏稀君のこと理解すら出来ないんですから……」


< 228 / 356 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop