し ろ う さ ぎ
あたしには……そんな寂しさは……埋めてあげられないのかな……。
抱き締めて、優しく言ってあげたい。
あなたは……決して一人じゃない。
斎川君の寂しさを埋めることは出来なくても……それでも一人にしたりしない。
葵ちゃんにも……心からそう言ってあげたい。
多分……そんなお節介なんて要りませんってキッパリ言われるんだろうけど……。
「でもね……たまには逃げてもいいんだよ。
闘うばっかりじゃ……疲れちゃう」
「……逃げる、かー……」
「あたしは……斎川君のことを葵ちゃんみたいに完璧に理解してあげられないと思う。
でも……ここにいるから……。
話も聞くし、出来るなら笑顔にもしてあげたい……!」