し ろ う さ ぎ


そう言って笑った斎川君はあたしの手をとって繋いでくれた。



「そろそろ帰ろっか」


「うん!
あ、そうだ。
来週の遠足ねー……」




久しぶりの斎川君との帰り道。


遠足のこともそうだけど色んな話をして帰った。


改めて斎川君と出会うことが出来た機会が巡ってきたことに感謝して。


繋いでくれている手を……そっと握り返した……










「も……もしもし?」


「おー、出てくれた!」


「し、翔太君……!」




週末、遠足の用意をしている時にふと翔太君から電話がかかってきた。
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