し ろ う さ ぎ
「んーっ、美味し!
やっぱこの味だよね~」
「ふふ、そうだよね~」
紗耶の心からの美味しそうな表情につられてあたしの頬も緩む。
その時、ふと誰かの視線を感じてそっち向ければ。
「……っあ」
少し離れた所でクラス上位者の男女数名グループとお昼を食べている斎川君と目が合った。
でも、距離が距離だし……。
何も言わずにそれとなく視線は逸らしたけど……。
「ん?
ちづ、どうかした?」
「あ、ううん!
何でも無いよー」