し ろ う さ ぎ


「そうだ!
斎川君、今度どこか行こうよ?」




お節介なのかもしれないけど……

どうにか笑顔にしてあげたくて。



「……千鶴の……家、とか?」


「あぁー。
…………え?」



あ……あたしの家っ!?



「気になるなー。
いつか行ってみたい、なんてね」



あたしの家って……言ったよね、斎川君……!?



「そ、それじゃあ……!
今週末とか……っ?」


「えっ?」


「あ……でもそ、そのー……妹と弟いるからうるさい……かもしれないけど……」



絶対うるさいと思うんだけど……。


< 270 / 356 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop