し ろ う さ ぎ
「夏稀お兄ちゃんー、次は愛璃とおままごとしようよー」
「なに言ってんだー!
次はオレと遊ぶんだーっ!」
「違う!
愛璃の番ー!」
……あー、あとはねー……
な、何をしようかなぁ……?
「こるぁー!
康汰、愛璃ー!
お兄ちゃん困ってるでしょうがー!」
「ははは。
オレは大丈夫だよ?」
「で、でもー……」
「ちぇー。
オレも夏稀兄ちゃんみたいなお兄ちゃん欲しかったなー。
こんなうるさい姉ちゃんじゃなくてー」
「なんですとぉ!?」
……二人っきりだったはずのお家デートはどこへやら……。
部屋にまで押し入ってきた弟と妹の存在により一気に騒がしさを増したあたしの部屋。