し ろ う さ ぎ








「ねー、お姉ちゃん?
明日一緒に小学校行こうよー」


「へ……?
あ、明日……?」




あれからとりあえず家には帰ったけど……。

何もする気なんて起きない。

どの道を通って帰ったのかも記憶にない。



でも唯一、心配を掛けたくないという思いからか家族の言葉は耳に届いて。


夕食時の愛璃の言葉を聞き返す。




「うん。
ほら明日って土曜日でしょー?
飼育当番やろうよー」


「結局自分だけでやりたくないんでしょー」




……明日はそういえば土曜日なんだ。


学校……無いじゃんかー……。

まあ斎川君との気まずさを思えばホッとしちゃう部分もあったんだけど……。

とにかく今はなにもしたくない。



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