し ろ う さ ぎ
「い、行かないと……!!」
「えっ?
ち、ちづちゃん……っ?」
「よ、良美先生……!
ありがとうございます……!」
落ち着いたらまた……ゆっくり話に来よう。
先生に聞いてほしいことができました。
沢山、沢山あります。
こんなにも心を色んな方向に揺さぶられるような恋は初めてでした。
でも今はちょっとだけ待っていてもらえませんか……?
「も、もし……そうだったら……!
今すぐ行かないと……!」
今度はきっとその人を連れてきて先生に紹介したいと思っています…────────
何が出来るのかなんて……あたしにも分からない。
どうして、振られたのにまだこうして彼の元に向かおうとしているのかも。