し ろ う さ ぎ









「あっ、斎川君ー!
こっちこっちー!」


「ごめんっ!
待った……?」


「ぜーんぜん待ってないよ?」


「……嘘。
鼻真っ赤じゃんー」




ピンっと指先で鼻を弾かれ触れた斎川君の指が温かい。


……私服、やっぱり格好良いなぁ……なんてこの話と関係ないことをぼーっと考えてたり。


あれから日々は過ぎていって気付けばあっという間の十二月。


斎川君と出会った季節とは真逆の冬。

そんでもって本日はクリスマス。

念願の彼氏とのクリスマスデートとやら。
< 330 / 356 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop