し ろ う さ ぎ
「へへっ。
嬉しいな~!
また遊びに行かせてもらうね」
「待ってるよ。
父親もあれはあれで千鶴のこと楽しみに待ってるから」
二人が退院した日、斎川君のお父さんに少しだけだったけど挨拶をした。
自己紹介をして斎川君とお付き合いさせて頂いていますという旨を伝え。
返事は先に帰るってだけの脈絡の無いものだったけど……。
「無愛想なんだよねー……」
「ふふっ。
斎川君に似てっ?」
「……」
「ちょ……!
そんな真剣に落ち込んだ顔しなくてもっ……!」
「うわー傷付いたなぁー」
「わりと棒読みですけどぉ!?」