し ろ う さ ぎ
「あーあ。
初対面そんな愛想無かったかなぁー」
「……」
「あははっ」
「もうっ、斎川君の意地悪ーっ!」
「そんなことありませんー」
「そんなことありますぅー」
「そんな日本語はありませんー」
「なくてもいいんですぅー」
─────────…明けない夜はない。
─────────…止まない雨はない。
愛しいあなたが確かに今を生きている。
それだけで例えば近くにいることが出来なくても、あたしは強くいられる。
あなたの目に映るその景色が死なんて哀しいものじゃなく……
出来るならその目いっぱいに幸せを映せるように。
かけがえのないこの時間を、今……
あなたと生きていきたい…────────
【END】