し ろ う さ ぎ




何やかんや言いながらもあれこれ斎川君と話していて、時間が経つのが今日が今までで一番あっという間だった。



気付けばもう8時半……ということは。




「そろそろ……」


「そろそろって……?」


「おっはよー、ちづ!
そんでもって斎川君も!」


「おはよ、紗耶」


「おはよう」




この時間は紗耶のお出ましだ。


最初は不思議そうな顔をしていた斎川君も紗耶の登場にそういうことかと納得した表情を浮かべていた。



「ねえねえ!
昨日のテレビ見た?
UFO特集みたいなの!」


「ちょうどねあたしと斎川君も昨日見てたよねって話をしてたんだー」


「昨日はあれぐらいしか面白いテレビやってなかったしねー。
あたしはUFOとか断固信用しません派!
ちづは?」


「……っへ!?」
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