し ろ う さ ぎ




「優しいのに……哀しい……か」




……そうだなぁ。

優しいのかな、あたし。

そんなこと自分では分かんないや……。




「……ん?」



そんなことを考えていると斎川君の机から何かが少しはみ出しているように見えた。


なんだろ……?


机を覗き込んでみれば。




「……は!
携帯だ……!」




大変だ!

忘れて置いて帰っちゃったみたい。


もう放課してから随分経つ。


近くにはいないかな……?


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