し ろ う さ ぎ

斎川君の言う通り



斎川君に話すことばっかり夢中になってて……。


職員室から戻ってきていた紗耶が教室の出入口に立ち尽くしていたことに気付いたのは紗耶が声を発してから。


半信半疑のその瞳に喉が乾きに張り付いて上手く声が出せない。


……嫌だ。


こんなところで……あたしの築いてきたものが……壊れるなんて……


紗耶に嫌われたら……いや、そうなっても仕方無いことをしたのは事実。

だけど……
< 47 / 356 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop