し ろ う さ ぎ


ありのままの自分をさらけ出すことはすごく怖かったりする訳だけど……。


あのまま嘘をついて、次はいつその嘘がバレてしまうのかすごく怖かったりも……。




「あたしは……UFOを信じて……ます!」


「ふふ、そっか。
じゃあ改めてあたし、永井紗耶も自己紹介します!」


「えっ?」


「好きなものはこの購買のメロンパン!
笠井さんと同じです、奇遇ですね?
性格は末っ子気質ってとこかな?
笠井さんとは合いそうです。
あ、でもUFOはまだ信じてません」


「……紗耶……っ」


「また今日から……よろしくね、ちづ」


「……っうん!」




すっかり斎川君のことを忘れてしまって情けない声を上げながら紗耶にハグ。




「斎川君は知ってたの?」




と、いう紗耶の問いで斎川君がまだここにいることを思い出した。

< 52 / 356 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop