し ろ う さ ぎ
受け入れてくれた紗耶のことも、あたしのことをちゃんと見てくれた上でそう言ってくれた斎川君のことも。
単純なあたしだからすぐ表情に出ちゃったのかぁ……。
うう、恥ずかしい……。
「あ、そーだ!
ねえ、斎川君これからあたしらご飯行くんだけど一緒にどう?」
「え、ちょ……紗耶!?」
「喜んで、って言いたいとこなんだけど。
今日は二人で色んな話するのが良いんじゃない?」
ふふ、と肩を竦めて彼は笑う。
それにつられるようにあたしと紗耶も目が合って、どちらからともなく笑い始めて。