し ろ う さ ぎ


「うんうん。
斎川君、ちづになら話してくれそうだしー?」


「……む、無理無理ぃ!」




それから紗耶とお願い、無理、の平行線のやりとりを繰り広げているとお昼休みの終わりを告げるチャイムが鳴る。




「ってことで頼んだぞー、ちづ!」


「あぁ、ちょ……!
行っちゃった……」




そ……そんな任務……あたしには果たせません……!!


って斎川君戻ってくるし……!


聞けないよ……あたしは絶対聞けないよ……!


と、縋るような視線を紗耶に向けるけれど……案の定と言えばいいのか。

グッドポーズをしてくる。

いやいや、無理ですよさすがに!




「あ、似顔絵増えてるー」


「うえっ!?
あ、そ、そそうなんだよー」

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