し ろ う さ ぎ




「……斎川君……?」


「おかしいよね?
いつもは皆と話してるのに」


「……な、なんで?
たまたまー……とか?」


「んー……。
にしては他の子達の様子もおかしい気がするけど……」



渋面を作って、しばし思案しているような紗耶。


……確かに紗耶の言うことも一理ある。


異様なほど、避けるように斎川君の周りには人がいない。

< 82 / 356 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop