いつかのあたしへ




「んーーーーっ。」




「起きたか?」




あたしは秀の膝で、




公園のベンチの上で



寝ていた。





「薬飲ませといたから。」




「ありがとう」




「帰れる?」



「うん」




家に帰る道。



いつもの運転手。




「また薬、強くしてもらう?」



「ダメ。


これ以上、副作用で


眠くなったら、


授業どころじゃないもん」
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