いつかのあたしへ
それぞれの思い




*楓*


秀が遅いから、



教師まで行こうとした。


「楓ちゃん」



聞きたくない声が



あたしの耳に


はいった。


喋るわけもなく、


メガネの横を


素通り。



後ろで、


「バイバーイ」


って



小さく聞こえたことに



笑えた。




・・・ガラッ



「秀・・・」




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