いつかのあたしへ




「いたたた・・・」



あたしは今、ろうかに



手と足をついて座っている。




気にせず通ったつもりなのに、




横からボールが飛んできて



見事にあたしの足の



下にもぐりこんだ。





あたしがこけたのに、




肝心のボールを放った男は




笑いもせず



誤りもせず



ただただ、あたしを



見つめていた。
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