白馬に乗った上司様!?
「西春センパーイ。おはようございまーす」
ハートでも飛んでそうな甘えた声だけど、あんまり好意的なものじゃないのは分かっている。心の中だけでため息を吐いてから、笑顔で振り返った。
「おはよう、中村さん。どうしたの?」
さっきまで私の視線の先、菊里課長の側で存在をアピールしていたハズなのに。
三年後輩の中村さんがこうやって私の席にまでやってくる理由はほぼ一つだ。
「それがー‥‥。昨日からやってるデータ整理が全然終わらないんですぅ。でも私、今日はお料理教室があって残業出来なくて、でも旭野主任に明日の朝イチに提出って言われちゃってー。」
語尾を伸ばした口調も上目使いの視線も、可愛らしい中村さんによく似合っている。きっと男性ならどんなお願いもきいてあげたくなるだろう。
残念ながら女性である私には計算が見えてしまうけど。
「そう。じゃあ手伝うから、出来ない分だけメールで送って」
でもそんな感情はおくびにも出さずにニコリと答えた。
「ホントですか!?わぁーっ、やっぱり西春先輩頼りになるぅ!ありがとうございますぅ」
ハートでも飛んでそうな甘えた声だけど、あんまり好意的なものじゃないのは分かっている。心の中だけでため息を吐いてから、笑顔で振り返った。
「おはよう、中村さん。どうしたの?」
さっきまで私の視線の先、菊里課長の側で存在をアピールしていたハズなのに。
三年後輩の中村さんがこうやって私の席にまでやってくる理由はほぼ一つだ。
「それがー‥‥。昨日からやってるデータ整理が全然終わらないんですぅ。でも私、今日はお料理教室があって残業出来なくて、でも旭野主任に明日の朝イチに提出って言われちゃってー。」
語尾を伸ばした口調も上目使いの視線も、可愛らしい中村さんによく似合っている。きっと男性ならどんなお願いもきいてあげたくなるだろう。
残念ながら女性である私には計算が見えてしまうけど。
「そう。じゃあ手伝うから、出来ない分だけメールで送って」
でもそんな感情はおくびにも出さずにニコリと答えた。
「ホントですか!?わぁーっ、やっぱり西春先輩頼りになるぅ!ありがとうございますぅ」