明日が来るなら
中学生になって、強くなった。

中学生になって、逃げ方を覚えた。

中学生になって、長いお昼休憩が

苦しくて、私は、図書室という

いい空間を見つけた。

私に、暴言のような言葉を吐いてくる人たちは

図書室に、来ないような人だったから。

その、お昼の時間、図書室に行くのがその時の私の幸せで。

毎日、本を読んでいた。

お昼休憩以外の休憩時間は、絶対に本を読んでいた。

本を読んでいる時が幸せで、その本の主人公になったつもりになって、

本に、入り込むから。

あと、ひとつ。

強くなった。

強くなったつもりでいる。

その暴言みたいな言葉を聞いていないふりをして

でも、しっかり聞いてるから、

先生に相談した。

けれど、大人って卑怯だねって思った。

結果、生徒内の好感度の高い子だったから、

聞くだけ聞いてなにもしてくれなかった。

先生の目の前で言ったりしてるのに。

「お前先生に言うなよ」って。

大きい声で。

どうでもよくなってきた。

誰も信じれなくなった。

だから、
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