銀髪の王太子は訳あり令嬢に愛を乞う ー 今宵、お前を必ず奪い返す
でも、クレアの方はギリアンと進展しているようで、庭園で抱き合っているふたりを見かけることもしばしば……。
ラブラブなのよね。
みんな幸せになって欲しい。
「ありがとう」
ニコッとエミリーに微笑むと、ドレッサーの椅子にストンと腰を下ろした。
フーッと息を吐けば、クレアが心配そうに私の顔を覗き込む。
「大丈夫ですか、セシル様」
「うん、大丈夫。ちょっと緊張してるだけ」
咄嗟に笑顔を作って見せるが、クレアは騙されてくれない。
「風邪がまだ治っていないのでしょうかねえ。今朝もあまり食事を召し上がりませんでしたし……」
「大したことないわ。ジェイには言わないでよ」
そう、ここ数日風邪のせいか体調がすぐれなくて食欲がない。
身体もだるい。
でも、今日は結婚式。
近隣諸国の王族も招待しているのだ。
ラブラブなのよね。
みんな幸せになって欲しい。
「ありがとう」
ニコッとエミリーに微笑むと、ドレッサーの椅子にストンと腰を下ろした。
フーッと息を吐けば、クレアが心配そうに私の顔を覗き込む。
「大丈夫ですか、セシル様」
「うん、大丈夫。ちょっと緊張してるだけ」
咄嗟に笑顔を作って見せるが、クレアは騙されてくれない。
「風邪がまだ治っていないのでしょうかねえ。今朝もあまり食事を召し上がりませんでしたし……」
「大したことないわ。ジェイには言わないでよ」
そう、ここ数日風邪のせいか体調がすぐれなくて食欲がない。
身体もだるい。
でも、今日は結婚式。
近隣諸国の王族も招待しているのだ。