銀髪の王太子は訳あり令嬢に愛を乞う ー 今宵、お前を必ず奪い返す
4、最悪な朝
「大丈夫だ、セシル」
懐かしい声が私の耳元でして、逞しい身体に強く抱き締められた。
でも、苦しくもないし、痛くもない。
すごく温かくてホッとする。
それに、守られているようなこの感覚。
ここは……まるで私の安全地帯。
このままでいられたらどんなにいいだろう。
夢なら覚めないで欲しい。
夢なら……。
自分からその逞しい身体に抱きついて……何かがおかしいと思った。
その体温も感触も……まるで本物。
え?
これは……現実?
異変に気付いてバチッと目を開ければ、眼に映るのは黒い服。
黒づくめの男達に襲われたことを思い出して身体がビクッと緊張すると、上からこの上なく優しい声が降ってくる。
「もう悪い奴はいない。大丈夫だ」
声の主が私の頭をゆっくりと撫でた。
懐かしい声が私の耳元でして、逞しい身体に強く抱き締められた。
でも、苦しくもないし、痛くもない。
すごく温かくてホッとする。
それに、守られているようなこの感覚。
ここは……まるで私の安全地帯。
このままでいられたらどんなにいいだろう。
夢なら覚めないで欲しい。
夢なら……。
自分からその逞しい身体に抱きついて……何かがおかしいと思った。
その体温も感触も……まるで本物。
え?
これは……現実?
異変に気付いてバチッと目を開ければ、眼に映るのは黒い服。
黒づくめの男達に襲われたことを思い出して身体がビクッと緊張すると、上からこの上なく優しい声が降ってくる。
「もう悪い奴はいない。大丈夫だ」
声の主が私の頭をゆっくりと撫でた。