センセイ攻略~好きなんですよバカ!!~
あれから約4分ほど。
1分前にチャイムが鳴って皆席についたはいいが、先生が来なくては何も始まらず、結局朝の光景とさほど変わらない光景になってしまった。
(けじめをつけろって今皆に伝えたくなる)
自分で伝えられないのに何言ってるんだ自分?と思いながら先生を待つ。
ふと、ドアの前に人影が見えた。しかし影はいつもの先生より小さく、女の先生が来たのだと思った。
(そういえば朝、『今日の国語は国語科の違う先生が代わりに来ます』って言ってた気がしたなぁ)
相変わらず人の話を聞かない自分に呆れながらも、違う先生が来ることに喜びを感じた。寝なくて済む、と。
しかしその喜びは、やがて新たなる喜びと緊張を産み出した。