オオカミ副社長は蜜月の契りを交わしたい
「本当に綺麗ですよね。彼女、男性よりも女性のファンが多いから彼女が出ると売り上げ良いんですよ〜なのでうちの雑誌でも彼女をよく取り上げてるんですよ」
確かにうちも彼女を起用してからの売り上げは上々だ。
「じゃあ私は失礼します。ありがとうございました」
私はバッグを持って隣のスタジオへと移動した。
静かにスタジオのドアを開けると、パシャパシャとカメラのシャッター音がスタジオに鳴り響き、カメラマンのテンションも上々だ。
私の撮影とは全然違う活気に素人とプロの差を感じた。
「お疲れ様です」
「お疲れ、撮影どうだった?」
緒方チーフに挨拶すると想定内の質問。
「疲れました。顔がこわばっちゃって……」
「最初はそうよ」
さすが撮影慣れしているチーフの言葉だ。
「ところでどうです?こっちの撮影は……」
すると緒方チーフが満面の笑みを浮かべる。
「上々よ。見てあの笑顔最高よね〜。特に今日はそうかもしれないかな?」
「え?どういうことですか?」
緒方チーフはさりげなく指をさした。
その先にいたのは……浩太郎さんだった。
「これはあくまで噂なんだけど」
と前置きをした緒方チーフ。
「あの二人昔付き合ってたらしいわよ。と言っても随分前みたいだけど……お互い仕事が忙しくなってすれ違ったっていうよくあるパターンぽいけど……でも嫌いで別れたわけじゃないから彼女の方はまだ元彼である副社長にぞっこん……って噂らしいのよ」
ええええ?聞いてないんですけど!
確かにうちも彼女を起用してからの売り上げは上々だ。
「じゃあ私は失礼します。ありがとうございました」
私はバッグを持って隣のスタジオへと移動した。
静かにスタジオのドアを開けると、パシャパシャとカメラのシャッター音がスタジオに鳴り響き、カメラマンのテンションも上々だ。
私の撮影とは全然違う活気に素人とプロの差を感じた。
「お疲れ様です」
「お疲れ、撮影どうだった?」
緒方チーフに挨拶すると想定内の質問。
「疲れました。顔がこわばっちゃって……」
「最初はそうよ」
さすが撮影慣れしているチーフの言葉だ。
「ところでどうです?こっちの撮影は……」
すると緒方チーフが満面の笑みを浮かべる。
「上々よ。見てあの笑顔最高よね〜。特に今日はそうかもしれないかな?」
「え?どういうことですか?」
緒方チーフはさりげなく指をさした。
その先にいたのは……浩太郎さんだった。
「これはあくまで噂なんだけど」
と前置きをした緒方チーフ。
「あの二人昔付き合ってたらしいわよ。と言っても随分前みたいだけど……お互い仕事が忙しくなってすれ違ったっていうよくあるパターンぽいけど……でも嫌いで別れたわけじゃないから彼女の方はまだ元彼である副社長にぞっこん……って噂らしいのよ」
ええええ?聞いてないんですけど!