オオカミ副社長は蜜月の契りを交わしたい
打ち合わせ中、頭の中はあの二人のことでいっぱいだった。
浩太郎さんは一応私の彼氏だし断ってくれるはず。
でも仕事がらみだったら話は別。
そう思ったら気が気じゃなくなっていた。おかげで打ち合わせは上の空。
「撮影がよっぽど疲れたのはわかるけど、ちゃんと切り替えてちょうだい」
「あっ……すみません」
は〜あ、もう最悪。
打ち合わせが終わると、緒方チーフはまだ別件の打ち合わせがあるというので終わり次第直帰するとのこと。
なので私は一人、社に戻った。
「ただいま戻りました」
広報部に入ったが、時計を見て思い出す。
今日、ノー残業デーだったじゃん。
広報室は誰もおらず私はどかっと椅子に座ると一人pcを立ち上げた。
案の定多くの問い合わせが入っていた。
とりあえずこれだけ片付けたら帰ろう。
だが、ふと思い出すのは結城梓と浩太郎さんの姿だった。
あのあとどうなったんだろう。
もしかして連絡があったかもと確認するが電話もメールも一切ない。
だったら私の方から連絡しようかなと何度かスマホを持ってみたが、なんて言えばいいのだろう?
「今何してるの?」とか?
いやいや、今までそういう電話をしたことがあるというのならまだしも、相手は副社長。
自分の都合でけで電話していい相手じゃないと思っているから私から電話をかけることはなかった。
そんな私がいきなり相手の行動を探るような電話なんてできるわけない。
でも気になる。でも電話をかけられない。
誰もいない広報室で私は一人悶々としていた。
浩太郎さんは一応私の彼氏だし断ってくれるはず。
でも仕事がらみだったら話は別。
そう思ったら気が気じゃなくなっていた。おかげで打ち合わせは上の空。
「撮影がよっぽど疲れたのはわかるけど、ちゃんと切り替えてちょうだい」
「あっ……すみません」
は〜あ、もう最悪。
打ち合わせが終わると、緒方チーフはまだ別件の打ち合わせがあるというので終わり次第直帰するとのこと。
なので私は一人、社に戻った。
「ただいま戻りました」
広報部に入ったが、時計を見て思い出す。
今日、ノー残業デーだったじゃん。
広報室は誰もおらず私はどかっと椅子に座ると一人pcを立ち上げた。
案の定多くの問い合わせが入っていた。
とりあえずこれだけ片付けたら帰ろう。
だが、ふと思い出すのは結城梓と浩太郎さんの姿だった。
あのあとどうなったんだろう。
もしかして連絡があったかもと確認するが電話もメールも一切ない。
だったら私の方から連絡しようかなと何度かスマホを持ってみたが、なんて言えばいいのだろう?
「今何してるの?」とか?
いやいや、今までそういう電話をしたことがあるというのならまだしも、相手は副社長。
自分の都合でけで電話していい相手じゃないと思っているから私から電話をかけることはなかった。
そんな私がいきなり相手の行動を探るような電話なんてできるわけない。
でも気になる。でも電話をかけられない。
誰もいない広報室で私は一人悶々としていた。