オオカミ副社長は蜜月の契りを交わしたい
すると浩太郎さんが大きなため息を吐いた。

「どうせまた変なこと考えてんだろ。思い込むくらいならなんでもいいから言ってみろ」

なんでもいいというけど私の聞きたいことなんて嫉妬の塊を投げるようなものだ。

言いたいけどやっぱり言えない。

するとまたも溜息を吐く浩太郎さん。

「わかった。じゃあ、お前が話すまで帰さないからな」

浩太郎さんは長期戦を覚悟してか大きく伸びをすると腕組みして姿勢を崩した。

言わないと帰れないって……あ〜もう！どうなっても知らないから！

私は思い切って一番気になっていことを聞いてみた。

「結城梓さんと昔付き合っていたって……本当ですか？」

浩太郎さんは驚いた様子で私をみた。

え？違ってた？だったらいいけど……と思ったのも束の間。

「なんで知ってるんだ？……確かに付き合ってた。１年ぐらいかな〜でももう４〜５年前の話だ」

あっさりと認めた。

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