オオカミ副社長は蜜月の契りを交わしたい
別れたといっても今の私の言い方はちょっときつかったかな?
いやいやこれぐらい言っても許される。
だって少し前まで彼だった人だけど、今では人の彼。しかも相手は妹。
その妹の幸せのためにわざわざ私が動くのよ。
はたから見たら何考えてんの?随分とお人好しって思われるはず。
でも浩太郎さんがいてくれたから今の私がある。
もし彼と出会わなければ今頃元彼と妹の幸せに協力なんて絶対にしていなかったと思う。
でも……智也のことをよく知っているだけに、さっきの「わかった」の一言が妙に気になった。
はっきりとは言い表せないんだけど……。
翌日
「急で悪いんだけどあってほしい人が居るの」
香奈がいない時を狙って両親に話をした。
もちろん二人ともかなり驚いたようで、父なんて箸を落としたほどだ。
「まさか智也くんとよりを戻したとか?」
母が目を丸くする中私は首を横に振って否定した。
「彼とは完全に終わってる。別の人……」
驚くのも無理はない。智也と別れてまだ日が浅いというのにもう次がいるのだから。
いやいやこれぐらい言っても許される。
だって少し前まで彼だった人だけど、今では人の彼。しかも相手は妹。
その妹の幸せのためにわざわざ私が動くのよ。
はたから見たら何考えてんの?随分とお人好しって思われるはず。
でも浩太郎さんがいてくれたから今の私がある。
もし彼と出会わなければ今頃元彼と妹の幸せに協力なんて絶対にしていなかったと思う。
でも……智也のことをよく知っているだけに、さっきの「わかった」の一言が妙に気になった。
はっきりとは言い表せないんだけど……。
翌日
「急で悪いんだけどあってほしい人が居るの」
香奈がいない時を狙って両親に話をした。
もちろん二人ともかなり驚いたようで、父なんて箸を落としたほどだ。
「まさか智也くんとよりを戻したとか?」
母が目を丸くする中私は首を横に振って否定した。
「彼とは完全に終わってる。別の人……」
驚くのも無理はない。智也と別れてまだ日が浅いというのにもう次がいるのだから。