オオカミ副社長は蜜月の契りを交わしたい
黙ってしまった私を見かねてか浩太郎さんが口を開く。
「すみません。どちらかというと僕の方が彼女に夢中で……だから結婚前提というのも今日が初めてなんです。ですがご両親にご挨拶できる機会をいただいたので是非僕たちの交際を認めて欲しいと思ったんです」
浩太郎さんが深々と頭を下げた。
私に夢中って……聞いてる私の方が恥ずかしい。
「こんなイケメンさんが遙に夢中って……聞いてる私も恥ずかしいわ」
なぜか母も顔を赤らめている。
その横でちょっと面白くなさそうな目で母を見る父の顔を見ていたらバチっと目が合った。
「遙」
「は、はい」
父が私を呼んだ。
「お前はどうなんだ?」
「私?……私は……」
どうしたいんだ?降って湧いたような結婚の二文字。
しかも相手はみんなが羨むほどのイケメンで副社長。
すると頭の中で出会いから今までの出来事が浮かび上がった。
出会いは酔っ払ってビンタという最低な出会いだった。
いきなり付き合えと言われて反抗もした。散々なインタビューにこんな人誰が好きになるもんですかと思ったほど。だけど……いつの間にか好きになって智也のことを恨まずに済んだ。
香奈たちを応援できたのも彼の存在があってのこと。
いつの間にか私も浩太郎さん以外考えられなくなっていた。
「私も許されるのなら浩太郎さんのお嫁さんになりたい」
「すみません。どちらかというと僕の方が彼女に夢中で……だから結婚前提というのも今日が初めてなんです。ですがご両親にご挨拶できる機会をいただいたので是非僕たちの交際を認めて欲しいと思ったんです」
浩太郎さんが深々と頭を下げた。
私に夢中って……聞いてる私の方が恥ずかしい。
「こんなイケメンさんが遙に夢中って……聞いてる私も恥ずかしいわ」
なぜか母も顔を赤らめている。
その横でちょっと面白くなさそうな目で母を見る父の顔を見ていたらバチっと目が合った。
「遙」
「は、はい」
父が私を呼んだ。
「お前はどうなんだ?」
「私?……私は……」
どうしたいんだ?降って湧いたような結婚の二文字。
しかも相手はみんなが羨むほどのイケメンで副社長。
すると頭の中で出会いから今までの出来事が浮かび上がった。
出会いは酔っ払ってビンタという最低な出会いだった。
いきなり付き合えと言われて反抗もした。散々なインタビューにこんな人誰が好きになるもんですかと思ったほど。だけど……いつの間にか好きになって智也のことを恨まずに済んだ。
香奈たちを応援できたのも彼の存在があってのこと。
いつの間にか私も浩太郎さん以外考えられなくなっていた。
「私も許されるのなら浩太郎さんのお嫁さんになりたい」