オオカミ副社長は蜜月の契りを交わしたい
父は私の気持ちを受け止めるかのように大きく頷いた。

「遙の気持ちはよくわかった。浩太郎くん」

父は浩太郎さんに視線を移す。

「はい」

浩太郎さんもまた父の方に体を向け姿勢を正した。

「うちの娘……遥のことをよろしくおねがいします」

両親が浩太郎さんに頭を下げた。

「ありがとうござます」

私たちも同時に頭を下げた。

< 135 / 161 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop