オオカミ副社長は蜜月の契りを交わしたい
10年間付合っていた彼氏に突然別れを告げられたと思ったら、ビンタした男にいきなり付合えと言われた。
しかもその相手というのがうちの会社のイケメン副社長。
あり得ない。無理無理そんな人に付合えなんて言われて「はいわかりました」と言えるほど私はそんなに軽くない。
「申し訳ございませんが今の話は聞かなかった事にします。最後の質問に関しましては掲載いたしません。本日はお忙しい中ありがとうございました」
もう頭の中は一刻も早くこの無駄にでかい副社長室から出て行きたい気持ちでいっぱいだった。
私は早口でお礼を述べると立ち上がり一礼をした。
「おい待て」
「……何でしょ」
副社長は立ち上がると私に近づいてくる。声も一気に鋭くなり緊張が走る。
「もう一度言う。俺と付合え」
「ですから冗談は大概に――」
すると腰をぐっと抱き寄せられ信じられないほど私たちの距離が近くなる。
「いいかよく聞け。俺は言い寄られるのはあまり好きじゃないが、自分がこれだと思ったら絶対に自分のものにする。どんな手段を使ってもな」
ニヤリと笑う顔に自信がみなぎっているのが感じられる。
「そ、そんなの恋愛じゃないです」
しかもその相手というのがうちの会社のイケメン副社長。
あり得ない。無理無理そんな人に付合えなんて言われて「はいわかりました」と言えるほど私はそんなに軽くない。
「申し訳ございませんが今の話は聞かなかった事にします。最後の質問に関しましては掲載いたしません。本日はお忙しい中ありがとうございました」
もう頭の中は一刻も早くこの無駄にでかい副社長室から出て行きたい気持ちでいっぱいだった。
私は早口でお礼を述べると立ち上がり一礼をした。
「おい待て」
「……何でしょ」
副社長は立ち上がると私に近づいてくる。声も一気に鋭くなり緊張が走る。
「もう一度言う。俺と付合え」
「ですから冗談は大概に――」
すると腰をぐっと抱き寄せられ信じられないほど私たちの距離が近くなる。
「いいかよく聞け。俺は言い寄られるのはあまり好きじゃないが、自分がこれだと思ったら絶対に自分のものにする。どんな手段を使ってもな」
ニヤリと笑う顔に自信がみなぎっているのが感じられる。
「そ、そんなの恋愛じゃないです」