オオカミ副社長は蜜月の契りを交わしたい
初デート?
「はぁ~~」
ICレコーダーに録音されている副社長のインタビューを聞きながらパソコンに入力していると何度も溜息が出た。
使える部分はいいとしてプライベートな会話の方が圧倒的に多く、聞いてて恥ずかしくなるし、ぶっちゃけほとんど使えない内容だ。
っていうか最後まで録音している私も馬鹿だ。イヤホンしながら副社長の一言一言にイライラしたりドキドキしたり手を口に当て、頭のてっぺんから足の先まで落ち着きをなくしている。
しかも命令にも近いラブコール?!に不覚にもドキドキしてイヤホンをしているというのに誰かに聞かれてないかはらはらして挙動不審な自分が情けない。
あの時は半分頭が真っ白だったけど改めて録音された会話を聞くと絶対に他人には聞かせられない内容だ。
正直言ってこのインタビュー使えるところがほとんどない。特に好きなタイプの女性の回答なんて…まともに書いたら女子社員全員を敵に回すようなもの。
「あ~~~どしたらいいの?」
「どうしたのさっきから。顔のストレッチでもしてたの?」
里香子が引き気味な顔で私を見た。
「里香子~~」
私は里香子のシャツの裾を掴んだ。
ICレコーダーに録音されている副社長のインタビューを聞きながらパソコンに入力していると何度も溜息が出た。
使える部分はいいとしてプライベートな会話の方が圧倒的に多く、聞いてて恥ずかしくなるし、ぶっちゃけほとんど使えない内容だ。
っていうか最後まで録音している私も馬鹿だ。イヤホンしながら副社長の一言一言にイライラしたりドキドキしたり手を口に当て、頭のてっぺんから足の先まで落ち着きをなくしている。
しかも命令にも近いラブコール?!に不覚にもドキドキしてイヤホンをしているというのに誰かに聞かれてないかはらはらして挙動不審な自分が情けない。
あの時は半分頭が真っ白だったけど改めて録音された会話を聞くと絶対に他人には聞かせられない内容だ。
正直言ってこのインタビュー使えるところがほとんどない。特に好きなタイプの女性の回答なんて…まともに書いたら女子社員全員を敵に回すようなもの。
「あ~~~どしたらいいの?」
「どうしたのさっきから。顔のストレッチでもしてたの?」
里香子が引き気味な顔で私を見た。
「里香子~~」
私は里香子のシャツの裾を掴んだ。