オオカミ副社長は蜜月の契りを交わしたい
「お前速攻フラれてんじゃん」
大将はゲラゲラ笑い出した。
「ちげーよ。こいつ、今は戸惑ってるだけで……いずれ付合う」
ガタッと立ち上がって大将に訴えると拗ねた顔をしてまた椅子に座る。すると大将は私の方を見た。
「遥ちゃん」
「はい……」
「こいつ口は悪いし不器用な奴だけど、良い奴だからさ、よろしく頼むね」
大将に任されちゃったけど……う~~~。困った。
そして大将は他のお客さんに呼ばれ私たち2人になった。
「まさか大将と副社長がお友達だったなんて……」
「それを言うならお前がこの店の常連だった方がびっくりだよ。俺はここの店が『すずき』の時から来てるけど」
「うそ!私も『すずき』のときから来てました。先代の作る料理がどれも美味しくてよく通ってました」
副社長はビールを飲みながら納得するように頷いた。
「うんうん。俺もあいつの親父だからじゃなくて先代の作る料理が好きで通っていた。もしかしたら知り合う前にここで会っていたのかもしれないな」
そうですね。って明るく答えたかったけど私はいつも智也と一緒に来ていた。
ここで副社長と会っていたかもしれなかったけど少し前までの私は智也以外目に入っていなかった。
大将はゲラゲラ笑い出した。
「ちげーよ。こいつ、今は戸惑ってるだけで……いずれ付合う」
ガタッと立ち上がって大将に訴えると拗ねた顔をしてまた椅子に座る。すると大将は私の方を見た。
「遥ちゃん」
「はい……」
「こいつ口は悪いし不器用な奴だけど、良い奴だからさ、よろしく頼むね」
大将に任されちゃったけど……う~~~。困った。
そして大将は他のお客さんに呼ばれ私たち2人になった。
「まさか大将と副社長がお友達だったなんて……」
「それを言うならお前がこの店の常連だった方がびっくりだよ。俺はここの店が『すずき』の時から来てるけど」
「うそ!私も『すずき』のときから来てました。先代の作る料理がどれも美味しくてよく通ってました」
副社長はビールを飲みながら納得するように頷いた。
「うんうん。俺もあいつの親父だからじゃなくて先代の作る料理が好きで通っていた。もしかしたら知り合う前にここで会っていたのかもしれないな」
そうですね。って明るく答えたかったけど私はいつも智也と一緒に来ていた。
ここで副社長と会っていたかもしれなかったけど少し前までの私は智也以外目に入っていなかった。