オオカミ副社長は蜜月の契りを交わしたい
「は~~っ、疲れた」
自宅に着くとそのまま自室のベッドに寝転がりスマートフォンを見つめる。
するとタイミングよくメッセージが届いた。もちろん副社長からだ。メッセージには【今日は楽しかった。登録するように】という言葉とメルアドが書かれていた。
言われた通りにしないと後で何を言われるかわからないと思い、アドレス登録をするとゆっくりと目を閉じる。
副社長との2時間はかなり緊張してしまったが楽しくなかったわけではない。でもそれ以上に今日一日の目まぐるしさに楽しいよりも疲労の方が勝っていたのだ。
そして長かった今日一日を振り返った。
私はどちらかというと徐々に好きになっていく方で、一目ぼれなんて経験したことなどなかった。だから副社長に一目ぼれと言われても嘘っぽく聞こえた。
そして再びメールの着信を確認する。智也から連絡がないことは承知の上でもう一度確認した。
「ないよね……」
まだ心の片隅には別れたばかりの智也の事が気になっている。
もし彼が思いなおしてやり直したいって言ったら私は許してしまうだろか。でも10年だよ。
こんな未練たらたらで新しい恋なんてできるはずがない。
もちろん副社長を好きになる可能性は低い。
やっぱりちゃんとお断りした方がいい……よね。
自宅に着くとそのまま自室のベッドに寝転がりスマートフォンを見つめる。
するとタイミングよくメッセージが届いた。もちろん副社長からだ。メッセージには【今日は楽しかった。登録するように】という言葉とメルアドが書かれていた。
言われた通りにしないと後で何を言われるかわからないと思い、アドレス登録をするとゆっくりと目を閉じる。
副社長との2時間はかなり緊張してしまったが楽しくなかったわけではない。でもそれ以上に今日一日の目まぐるしさに楽しいよりも疲労の方が勝っていたのだ。
そして長かった今日一日を振り返った。
私はどちらかというと徐々に好きになっていく方で、一目ぼれなんて経験したことなどなかった。だから副社長に一目ぼれと言われても嘘っぽく聞こえた。
そして再びメールの着信を確認する。智也から連絡がないことは承知の上でもう一度確認した。
「ないよね……」
まだ心の片隅には別れたばかりの智也の事が気になっている。
もし彼が思いなおしてやり直したいって言ったら私は許してしまうだろか。でも10年だよ。
こんな未練たらたらで新しい恋なんてできるはずがない。
もちろん副社長を好きになる可能性は低い。
やっぱりちゃんとお断りした方がいい……よね。