オオカミ副社長は蜜月の契りを交わしたい
恋人未満なのに・・・
迎えた土曜日。
朝から落ち着きなくワードローブの中から数少ないワンピースを何度も当てては変えて当てては変えてを繰り返す。
何度やったところで見栄えが良くなるわけじゃないけどなぜかそうしてしまうほど落ち着かない。
そんな様子を香奈が見ていた。
「遥姉、さっきから何やってんの?」
ベッドの上に乱雑に置かれているワンピースを避けて座る。
「もしかして……あのイケメンとデート?」
「デート?ではないと思うけど……」
正直よくわからない。
「フ~~ン。その割りには服選び真剣じゃん?…そのワンピース良いんじゃない?似合ってるよ」
買ったけど着る機会がほとんどなかったサックスグレーのワンピース。私にはちょっと可愛すぎると思ってたけど……。
「え?!そ、そう?これにしようかな…」
自分以外の人のアドバイスは素直に聞いちゃうのだ。
香奈は立ち上がると私の背後に立った。
「これならきっとあのイケメンもドキドキしちゃうんじゃない?頑張れ遥姉」
「ちょ、ちょっと香奈。あの人はそんなんじゃ――」
「ない」と言おうとしたがそれよりも先に香奈は部屋を出て行った。
「……そんなんじゃ……ないし」
朝から落ち着きなくワードローブの中から数少ないワンピースを何度も当てては変えて当てては変えてを繰り返す。
何度やったところで見栄えが良くなるわけじゃないけどなぜかそうしてしまうほど落ち着かない。
そんな様子を香奈が見ていた。
「遥姉、さっきから何やってんの?」
ベッドの上に乱雑に置かれているワンピースを避けて座る。
「もしかして……あのイケメンとデート?」
「デート?ではないと思うけど……」
正直よくわからない。
「フ~~ン。その割りには服選び真剣じゃん?…そのワンピース良いんじゃない?似合ってるよ」
買ったけど着る機会がほとんどなかったサックスグレーのワンピース。私にはちょっと可愛すぎると思ってたけど……。
「え?!そ、そう?これにしようかな…」
自分以外の人のアドバイスは素直に聞いちゃうのだ。
香奈は立ち上がると私の背後に立った。
「これならきっとあのイケメンもドキドキしちゃうんじゃない?頑張れ遥姉」
「ちょ、ちょっと香奈。あの人はそんなんじゃ――」
「ない」と言おうとしたがそれよりも先に香奈は部屋を出て行った。
「……そんなんじゃ……ないし」