オオカミ副社長は蜜月の契りを交わしたい
「え?!もうこんな時間?」
私は猛ダッシュで着替えると慌てて家を出ると、既に副社長の車が家の前で止っていた。
そしていつもの様に車の前には運転手さん立っている。
「お待たせしました」
一礼して顔を上げると、副社長は黙って私を品定めするような目で見ている。
「な、なんです?」
「……ま~いつものスーツと比べれば合格だな。思った以上に脚もキレイだ」
「えっ……」
自分の容姿を褒められることが久しくなかったからなんと返せば良いのか戸惑っていると、車に乗るよう急かされ慌てて後部座席に乗った。