オオカミ副社長は蜜月の契りを交わしたい
「そんなわけないじゃないですか!副社長のお相手が遥?あり得ないわ」

私の代わりに答えてくれたのは里香子だった。

「……だよな。俺もそう思ったんだけどね……わかった。とりあえず後のことは俺に任せて2人は仕事に専念してくれ」

そういうと後藤課長はミーティングルームをそそくさと出た。

私たちも持ち場に戻ろうと立ち上がる。すると私のスマートフォンからメールの着信音が鳴った。

画面を見ると「副社長」の文字が。

「ああ~~!!」

「どうしたの?」

私はスマートフォンの画面を里香子に見せた。

「おお!ナイスタイミング。で、なんて?」

里香子に急かされメールを開く。

そしてメールに書かれた文面に顔が引きつる。

【お前が俺を好きなことを中々認めねーから強硬手段にでた。ざまあ見ろ】

里香子は手を叩きながら大笑い。

「な、なにがおかしいのよ~」

「いやいや、副社長お茶目~。ってかもうさ~~こんなに愛されちゃってるんだから
遥も観念したら?」
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