オオカミ副社長は蜜月の契りを交わしたい
そして今日
「少し歩かないか?」
私の事を気遣っていつも食事が終わるとすぐに車に乗り込むのだが今日は珍しく歩きたいと言った。
今いる場所は会社から随分離れていることもあり私は頷いた。
着いた場所は小高い丘にある公園。
特別有名な所ではないがこの丘から見る景色は素敵だ。
都会にもこんな素敵な夜景が独り占め出来る場所があるとはと感心していた。
「素敵です」
「ここさ、昔俺が高校生まで住んでいた実家の近くの公園で、一人になりたい時や受験勉強で疲れたときなんかに息抜きに来ていたんだ。ここに住んでる人はここからの景色なんて見慣れてるからあんまり来ないんだけどね」
そう言って近くのベンチに座った。
ただ何だかいつもの浩太郎さんらしくなくてもしかして何か悩みでもあるのかと思った。
「浩太郎さんなに―」
「なあ…遥はもう完全に元カレとのこと吹っ切れた?」
悩みを聞こうと思ったら逆に質問をされた。
「え?それは……」
付合っているけど私たちの関係は大人の恋愛とはほど遠いものだ。
手を繋いだりはするけれどキスもまだしていない。
でもそれは浩太郎さんの最大の優しさなのだ。
「少し歩かないか?」
私の事を気遣っていつも食事が終わるとすぐに車に乗り込むのだが今日は珍しく歩きたいと言った。
今いる場所は会社から随分離れていることもあり私は頷いた。
着いた場所は小高い丘にある公園。
特別有名な所ではないがこの丘から見る景色は素敵だ。
都会にもこんな素敵な夜景が独り占め出来る場所があるとはと感心していた。
「素敵です」
「ここさ、昔俺が高校生まで住んでいた実家の近くの公園で、一人になりたい時や受験勉強で疲れたときなんかに息抜きに来ていたんだ。ここに住んでる人はここからの景色なんて見慣れてるからあんまり来ないんだけどね」
そう言って近くのベンチに座った。
ただ何だかいつもの浩太郎さんらしくなくてもしかして何か悩みでもあるのかと思った。
「浩太郎さんなに―」
「なあ…遥はもう完全に元カレとのこと吹っ切れた?」
悩みを聞こうと思ったら逆に質問をされた。
「え?それは……」
付合っているけど私たちの関係は大人の恋愛とはほど遠いものだ。
手を繋いだりはするけれどキスもまだしていない。
でもそれは浩太郎さんの最大の優しさなのだ。