オオカミ副社長は蜜月の契りを交わしたい

智也と別れ、家に戻るとお風呂上がりの香奈とあう。

「あれ？遅かったね～」

「うん……コンビニで友達と偶然会って立ち話してたら遅くなった」

香奈はふ～んと言いうと冷蔵庫から炭酸水のペットボトルを取り出しごくごくと飲む。

「ねえ～今の彼氏さん遙姉と結婚考えてるっていってたけど実際どうなの？」

なにをいきなりそんなことを言うんだ？将来なんて…まだ付き合い始めて浅いしそもそもまだ恋人らしい付き合いもしていない中学生レベルの付き合いだ。

「あんなのは冗談よ。相手は副社長よ」

「そうかな〜私は彼氏さん、真剣に考えていると思うよ」

香奈は炭酸水を再び飲むと話を続けた。

「私今までいろんな人と付合ってきたんだけど、どの人とも長くは続かなかったでしょ？
でも智君は今まで付合ってきた人とはタイプが真逆っていうかとにかく私を大事にしてくれるの。そう思ったら急に結婚願望が強くなって」

「え？！香奈あんた、江口君と結婚考えてるの？」