オオカミ副社長は蜜月の契りを交わしたい
「確かに10年って長いよね。いいことも悪いことも遙にとってはどれも思い出よね。でもよく考えな。元彼はその10年を捨てたのよ。遙との10年よりも一目惚れした妹を選んだんだよ。
いつまでも未練がましく思い出をとっておく必要なんかない。そんなのゴミ場に捨てるか新しい彼氏とこれから作る思い出で上書きしなきゃ」
上書き……か。
そうよね。
私には智也を忘れさせてくれる人ができた。
過去を振り返る必要はないんだよね。
「わかった。とりあえず両親に全てを話して説得してみる」
ここまできたらダメ元だ。
「里香子」
「何?」
「ありがとう」
「いえいえ。でもお礼ならいつでもいいわよ〜そうね〜最近会社の近くにできたカフェのフルーツたっぷりのフレンチトースト……あれでいいわよ」
いつまでも未練がましく思い出をとっておく必要なんかない。そんなのゴミ場に捨てるか新しい彼氏とこれから作る思い出で上書きしなきゃ」
上書き……か。
そうよね。
私には智也を忘れさせてくれる人ができた。
過去を振り返る必要はないんだよね。
「わかった。とりあえず両親に全てを話して説得してみる」
ここまできたらダメ元だ。
「里香子」
「何?」
「ありがとう」
「いえいえ。でもお礼ならいつでもいいわよ〜そうね〜最近会社の近くにできたカフェのフルーツたっぷりのフレンチトースト……あれでいいわよ」