ドリーム
男はまた不気味な笑みを浮かべた。
「今の君には、何か大切なものを失わなければならない。両目を失えば、まわりの人は気持ち悪がるだろう。そして、君の前から消えていく。絶望的だ。」
舞子はその場に座り込んだ。
「さぁ、そろそろ始めようか。」
「え…?」
「期限は、5月27日23時59分、59秒99まで。」
「待って!」
「では、始める。」
男は指をならした。舞子の前から男は消えた。


――――――…。
「舞子ぉ?いつまで寝てるの?!」
「へ?」
舞子は起き上がった。夢…?
残念ながら夢では、ない。いや、夢だが…正夢になるのだ。

舞子はいつもどおり学校に向かった。
「舞子!」
教室に入れば、みんな寄ってくる。みんなあたしの手下…。
「何?」
「舞子が欲しいって言ってたバック♪手に入れた!」
優里が嬉しそうに言う。
「当たり前のこと。舞子様命令は絶対!」
優里の顔が少し、怒っていた。舞子は全く気付かず、ジュース買ってきてと言った。優里は、真紀を連れて行った。

「ほんと苛々するんだけど!」
優里は怒っていた。
「あたしも思ってた。最近、調子に乗りすぎだよ。」
「だよね〜。ちょっと痛い目合わせなきゃね?」
「当たり前じゃん?」
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