その一枚にほんの少しの勇気をのせて
もしかして私、靴下柄モノ履いててしかも左右ペアじゃないやつ、きてるとか!?
やぁ、まさか~‥
いや、アリエる…。
恐る恐る、自分の足元に目線を落とす。
でも、それは、左右ともちゃんと学校で指定されている、白の無地の靴下だっ
た。
あぁ~良かった。って…
じゃあ、なんで私、こんなに視線感じるだろう。
絶対何かある。
さっきの、のんきな思いとは、うらはらに…
背筋が凍るよな寒気と胸騒ぎが
私の教室のドアを開ける手を止めた。