その一枚にほんの少しの勇気をのせて
私が否定すると、すぐさま
恵里奈は、顔を上げ、泣き止み、
瞼が腫れた顔を見せた。

『マジかよww やっぱ恵美なんだ』
クラスの全く喋ったことのない男子が
そんなことを言い出した。

調子に乗って他の子も、

『お前だろ。』

『エミー流石にやりすぎー!』


『顔が可愛いからって、
調子にのんな。性格ブス!』



私は、必死に訴えた。

『えっ、違う。
私じゃない!! 信じて。』



『ねぇ、恵美。
そうやって言っても、
やられた本人が、こういってるんだから、仕方なくない?
認めたら、楽になるよ…』

祐奈まで、私に向かってこんなことを
言ってきた。

(ふざけないで。

私が、恵里奈に何したっていうの


みんな、何で私の事信じてくれないの


? どうして… なんで…)
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