その一枚にほんの少しの勇気をのせて
背後の灰色の厚くボロい、
屋上の扉が開いたのが分かった。


「なーにしてんの?
標的(ターゲット)探し?
今度は、誰がお前のおもちゃになるんだろう〜」

その優しい口調で、酷い事を言ってくる『奴』に対して、私は無性に
腹が立ち、

その声の主の方へ、身体をむけた。

そこには

誰が見ても、イケメンの類に入るであろう、
一人の男が立っていた…。
< 38 / 54 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop